【新唐人2013年2月19日】中国河北省のある貧困村が去年年末、新指導者習近平総書記が訪れたことで中国社会の注目を浴びています。旧暦の大みそか、中国メディアの記者が習総書記の足跡をたどって、この村を訪れました。地元村民の生活ははたして改善されたでしょうか。
海抜1512mの河北省阜平県(ふへいけん)の駱駝湾村は中国でも指折りの貧困地区で、道路は狭いうえにでこぼこして、交通が極めて不便なところです。昨年12月30日、習近平総書記が一人当たり平均年収わずか900元のこの村を視察し、貧困撲滅を約束しました。
旧暦の大みそかにあたる2月9日、中国メディアの記者が習総書記の足跡をたどって、村を訪れました。総書記の視察から2カ月、はたして生活が改善されたかどうか、村民の大みそかの食卓を覗いてみました。
村民・韓風桐さんと妻の年越し料理は白ご飯に豆腐と白菜の煮込み、漬物の炒め物でした。趙栄軍さん一家の食卓に並べられたのは、豆腐と白菜の煮込みと蒸しパン。76歳の独居老人・任徳修さんの年越し料理は、白菜の煮込み。住むところがない任さんは、ずっと間借り生活をしているそうです。
2月15日、新唐人記者が駱駝湾村から1.5km離れた小関村の村民に電話取材を行い、正月の様子をうかがいました。
河北省小関村 楊宗蘭さんの娘
「私の母は1ムーばかりの畑に頼る生活で、70才も過ぎて可哀そうです。父は大隊(村)の仕事で事故に遭い亡くなりましたが、お金も補助も何もありません。最低保障で月に60元だけ出ます。それも父が亡くなって1年後からです。ここでは何の活動もありません。水道パイプが凍っているので、飲み水は川に汲みに行くしかありません。この冬は3カ月も水を汲んできています。この村は全員年寄りです」
楊(よう)さんによると、近隣の村はいずれも貧しく、若者はみな村から離れ、年寄りばかりが苦しい生活を送っているそうです。地元の村民が貧困から脱却して、ましな生活が送れることが、何よりの望みだといいます。
新唐人テレビがお伝えしました。
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)